中国人に見てもらう為のホームページ作成術

中国でのビジネス展開、優秀な中国人を採用する為の求人活動などを積極的に行う為には、中国でも企業のホームページ構築は必須アイテムです。

では、どのようなホームページを作れば、中国人の目を引くのか?
ここに日本と中国の文化の違いが大きく出てきます。

日本の企業ホームページに多い構成は、Flashを使ったTOPページがまず最初に表示され、商品の紹介、会社案内などに飛べるようになっています。

中でも日本の場合は特に、会社案内のページに力を入れているものが多く見られます。

日本の商法は、掛け商売が基本です。
そういう意味では、会社の規模、沿革、年商の推移など、会社の信用をアピールすることに重点を置いた構成にする必要があります。

社長の挨拶などで、その会社の方針や社訓などを掲げるのもその一つです。

これに対して中国では・・・

特に初めての取引の場合、C.O.D. (Cash on Delivery) が主流の取引条件になっています。
つまり、最初にお金をもらう。もしくは、最初に50%払ってもらい、納品後に残り50%をもらうというような商法です。

これは、中小企業への融資制度が整っている日本に比べ、中国の金融機関は敷居がかなり高い為、掛け商売が現実的に成り立たないという社会ならではの商法なのでしょう。
つまり、そのような社会情勢の中では、会社としての信用よりも、物の品質の方が最重要であり、本当に自社生産しているのか?ニセモノを販売していたりしないか?実在する会社なのか?
などが見る側のポイントになる訳です。

それでは、どのような構成のホームページにすればよいのか?

それは、実在する写真をふんだんに使うことです。
工場の写真、事務所の写真、実際に人が作業している所の写真、そして営業許可証の写真です。

こういったものが、実在する会社である証拠となり、次に商品の写真をなるべく乗せる。
文章より写真で表現する。

そういうホームページを作っていくことが、中国では必要になってきます。
つまり、日本のホームページをそのまま翻訳すればよい。というわけにはいかないのです。

【この記事は、2011/4/21「中国ビジネスヘッドライン」で配信されたものです。】

コメント

  1. セイサン より:

    素晴らしい。
    何を見たいか、知りたいか!
    よく分かる。

  2. saitoh より:

    セイサンさん
    偽物王国ですからね~!^^
    ホントに存在していても、ある日突然工場閉鎖なんて事も良くある国なので。。。