第12回【第8章】起業したけりゃするがいい!

いつもメルマガ購読ありがとうございます。
ITSの齋藤です。

またまた大変ご無沙汰しており申し訳ありません。

TwitterやFBで繋がっている人はご存知だと思いますが、
5月25日~6月5日の予定で、ベトナムのハノイとダナンに行って参りました。

6月4日、帰国前のPCR検査を受けに行ったら、なんと陽性反応が出て、
そのままホテルに7日間隔離になってしまい、その後オーバーステイ対策で
ビザ取得が必要になり、結局17日に帰国。

いや~、ある意味貴重な体験をして来ました!!

ただ、この間ダナンに住むたくさんの日本人の方々にお会いし、
ベトナム法人はダナンに作る事を決め、これが私の4社目の起業になります。

ダナンは空気も良く、海も綺麗で沖縄の夏に気候がそっくりで、
且つ、慣習的には15年前ぐらいの中国にそっくりです。

これからどんどん日系企業も進出してくると思われ、
市場としての魅力もあります。
という事で、ここでもう一花咲かせようと思っております。
応援宜しくお願い致します。

さて、今回のテーマですが…
香港で起業し、深セン→東莞と事務所を構えて中国でも起業。
日本でも東京のペーパーカンパニーを沖縄に移転させ、
そして今度はベトナムで起業しようとしている私の経験から、

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第8章【辞めたいと思ったら辞めろ!】
起業したけりゃするがいい!
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のテーマを通して、起業を考えている皆さまへの参考になれば…
というお話しをさせて頂こうかと思います。


【資本金の壁】
ご存知の様に、会社を設立するには「資本金」が必要です。
資本金とは、会社を作る為の出資金です。

現在の日本の会社法では「有限会社」が無くなり、「株式会社」に
統一されましたが、英語表記で「Co., Ltd.」と記載されている会社は
「Corporation Limited」の略で、”Limited”は「有限」なので、
「有限責任のある会社」という意味になります。

有限責任とは、株主が持っている株の金額、すなわち資本金を上限に
責任を負わなければならないという意味です。

ですので、資本金が多ければ多いほど会社への信用は高くなる。
という訳ですが、今の会社法では、資本金1円でも会社を作れるので、
有限責任か無限責任かを問われた場合は、その状況に応じて
裁判所等が判断する事になります。

「私の会社の資本金は1円だから、何かあっても1円しか保証しなくて良い」
なんて理屈は通らない(かもしれない)という事です。

つまり、起業する以上、それなりの覚悟が必要だという事です。


私は2003年にサラリーマンを辞め、起業しようと決意しましたが、
当時の会社法では、日本で起業する場合、最低1,000万円の資本金が必要でした。
これが”資本金の壁”です。

そこで私は、香港の司法書士と相談し、最初に“資本金の壁”が無い香港で起業し、
3~5年の実績を積んだ作った後、日本に子会社を設立するという案に乗り、
2004年に香港で起業しました。

ところが2006年に、日本では新たな会社法が施行され、
資本金の壁は既に無くなっていました。
そこで2008年に、香港の子会社ではなく、独立した日本法人を作りました。

同じように中国で法人を作ろうとした時も、香港の子会社として
外資企業を中国に設立する場合、最低50万人民元(約800万円)の
資本金が必要でした。

しかしこれも2016年に中国の会社法が改正され、資本金の壁は
無くなっていたのです。

今回私がベトナムで会社を立ち上げようと思ったのも、ベトナムでも
既に”資本金の壁”は無くなっていると知った事も理由の一つです。

どの国に、どのぐらいの規模の会社を作りたいのか。
その国の会社法を勉強してから作りましょう。
そして、資本金の問題だけでなく、負わなければならない責任の範囲も
きちんと情報収集してから行動しましょう。


【資金繰り】
日本の”企業生存率”は、10年で9割の会社が倒産すると言われています。
しかしベンチャー企業の生存率は、創業から5年後は15%、
10年後は6%、20年後は0.3%です。

おかげ様で弊社は、2004年12月に香港で創業して今年で18年になります。
なんとか0.3%の生き残り組に食い込めそうです。

とは言え、何度も倒産の危機はありましたよ!
一番大変だったのが、東日本大震災の翌年、2012年です。
当時28人も居た社員のうち、10人だけを残しリストラしましたからね!
リストラするのって辛いですよ!
社員一人一人の家族の生活まで掛かってますからね!

やはり会社経営で一番苦しいのが「お金」です。
資金繰りの事で、酒に酔わないと眠れないなんて事も何度もありました。

サラリーマン時代の年収にやっと並んだのは、起業してから4年目の事。
「やっと!」と思えば、また経営悪化。
なんとか凌いだと思えば、また次の波が。。。

その度に社長は身銭を切って、なんとか会社を守る。
時には友人から借金もする。そうやって会社を守って来ました。

「お客様の為に会社を潰してはならない!」という意思が無ければ、
さっさと会社を畳んだ方が楽なんですよ。
でも私は「お客様の為」という精神で、なんとか続けてこれた感じです。

銀行から融資してもらえるようになったのも、コロナ枠が初めてです。
普通、私の会社のような資本金も少ないベンチャー企業に、
融資してくれる銀行などありませんからね!


【人脈】
最後にお話ししたいのが、何といっても人脈です!

本当にお金が苦しい時、お客さんに頼んで
「すみません、来月の分、今月払ってもらえませんか?」
なんてお願いした事も何度もあります。

お客さんとの信頼関係があるからこそできる話しですよね!?

そして、新規のお客さんを紹介してくれる方、
資金調達に協力してくれる方、
いろんな人たちに助けられてここまで来ました。

銀行だってそうです。
「齋藤」という人間を信じて融資してくれる訳です。

という訳で、お金より、資産より、何より大事なのは人脈であって、
お客さんである。

そして最後まで会社を潰さない!という信念。
あなたにその覚悟がありますか?
あるなら起業すればいい。
「代表取締役」の重さを感じて欲しいです。

このメルマガを読んで下さっている皆さまに伝わるかどうかは解りませんが、
私はそうやって生きて来ましたし、これからも同じ気持ちで
会社を発展させて行こうと思っています。

今後とも宜しくお願い致します。m(__)m


さて、次回は…

このお話しの続きをしようと思ってたのですが…
7月10日に参議院選挙があります。

そこで一旦テーマを切り替えて、
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第6章【政治に参加しろ!】
投票で一番大事なのは…
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のテーマから、
選挙と政治のお話しをさせて頂こうかと思います。

今は18歳から選挙に行けるようになりました。
皆さん投票に行きましょう!

という事で、若い人にも、オジサン達にも為になるお話しを
させて頂こうと思っております。

では、また次回お楽しみに!


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ではまた次回お楽しみに!よろしくお願いします。

2022年6月26日

【齋藤社長の情報発信室】
齋藤 利和