南シナ海の判決に対する中国の一般人の以外な反応

ハーグ仲裁裁判所、中国の「九段線」内の権利認めず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160712-00000084-reut-n_ame

昨日このニュースが流れたのが、中国時間で夕方7時前。
中国政府がこの判決結果に対して、強気で批判するのはもちろん解ってましたが…
驚いたのは、中国の一般人の行動!
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中国版LINEと言われる「微信(WeChat)」のモーメンツには、この画像がたくさんアップされ、「海南を守れ!」「中国万歳!」「政府支持!」など、普段政治の話しなど出そうもない人たちからのこういう書き込みが殺到した。

画像の一番下に書かれている「一点都不能少」という一文は・・・
「一つたりとも少なくはできない」と訳せる。

私は見ていないので解らないが、恐らく、中国版Twitterと言われる「微博(ウェイボー)」で「中国政府は正しい!」というような発言が多くの人から発信され炎上したのだろう。。。

政治の問題や、民主化に対する運動などは、一般人にとっては解りにくい問題であり、ある意味興味すら沸かない。

しかし、領土問題は解り易いので、自分の国の領土が減る!と思えば、それは多くの人がそれに関心を持つ。

先月、世界が揺らいだ英国のEU離脱など、中国の一般人は誰も騒がない。
今、円高人民元安になっていることしら知らない。
中国主導で、AIIBを作っていることも知らない。

ここ1,2年で、中国の一般人がネットで炎上した事件としては・・・
人民元の国際通貨化と、今回の南シナ海の問題ぐらいだと思う。

しかし、人民元が国際通貨になるとどうなるとか、なぜ南シナ海でもめているのかとか、そういう質問をしても「解らない」と答える。

つまり、中国では、政治・経済に関わるような教育を受けていない。
世界情勢も、歴史も、ねじまがった教育しか受けていない。
香港が、なぜ以前はイギリスの領地だったのかも知らない。
徹底した無教育制度。

世界情勢や思想、宗教など、徹底的に中国はこれらを排除し、愛国心を植え付け、共産党に有利な事しか教育しない。
その結果が今の中国人なのだと思う。

特に若い子は、「日本はどこに有る?」と聞くと、「中国の隣り」と答えるが、世界地図を見せて、「どこ?」と聞いても指させないとか・・・

「アメリカはどこ?」と世界地図を見せても、だいたい中国がどこに有るかも解らない!

国毎に色が塗られた世界地図を見せれば、「鶏」の形をした上の画像のあの形で中国がどこに有るかを識別する事はできるが、色が塗られていない地図だと中国を探せない人も多く、太平洋が中心の地図だと解るが、大西洋が中心の地図では解らない。

中国は中華思想なので、世界の中心が中国という事は解っている。
だから、太平洋中心の地図だと、「真ん中の大きい国」という認識で探せば、中国がどこに有るかが解るが、大西洋中心の地図だと、中国は右端に描かれるので、中国を探す事ができない。
下手すると、アフリカを指さす人さえいる。

つまり、世界観が無い。
世界観は無くても、領土問題には敏感なんだ。。。