第10回【番外編】アマゾン川で見た”ピンクのイルカ”と優しいマナウスの人達

いつもメルマガ購読ありがとうございます。
ITSの齋藤です。

前回の中国の経済成長のお話しは、小難し過ぎたかもしれませんが、
私と同じように中国経済の発展を見て来た方々からは、
多くのお返事を頂きました。

ありがとうございました。

さて、今回のテーマですが…

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第16章【番外編・雑学】
アマゾン川で見た”ピンクのイルカ”と優しいマナウスの人達
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という事で、私のブラジル時代の経験を基に、ブラジルという国の特長、
ブラジル人の気質など、中国と違った面での経済のお話しもさせて頂こうと思います。

日本の裏側のブラジルには、なかなか旅行に行くには大変なので、
旅行感覚で読んで頂ければと思います。


特別経済区「マナウス」

アマゾン川の中流にある都市、マナウス。
アマゾン川を貿易船が行き来する、ジャングルに囲まれた陸の孤島。
この立地条件を利用して、マナウスは孤立した経済特区になっています。

ちょっと言葉で説明するにはあまりにも難しい美しい都市なので、
良い写真集サイトを見つけましたのでご覧ください。

https://stock.adobe.com/jp/search?as_audience=idp&as_campaign=Freepik&get_facets=1&order=relevance&safe_search=1&search_page=0&as_content=api&k=river,%20manaus%20brazil&filterscontent_typephoto=1&as_camptype=test-apibanner3-b&tduid=eacde881df9112ceb7320ed31e9a971e&as_channel=affiliate&as_campclass=redirect&as_source=arvato

リオ(ヒオ)とは「川」という意味で、ネグロは「黒」です。
つまり日本語に訳すと、その名の通り「黒川」です。

手で水を汲んでみると、ホントにコーラの色をしています。
クルーザーのスクリューで泡立てられた光景は、まるでコーラの泡のようです!

最初の写真集に映っているように、この川には淡水で生存する「ピンクのイルカ」が居ます。
このピンクのイルカを探す、フェリーのツアーがありました。

私たちは男3人で、6日間のマナウス出張に行きました。
3人のうち2人は日本の工場から修理を任されて来た出張者で、
私は通訳としてサンパウロから飛行機で5時間掛けて行きました。

「せっかくアマゾン川まで来たんだから、1日ぐらい観光しよう!」
という事にし、5日間予定していた修理の作業を、
残業して4日間で終わらせ、最後の1日にこのツアーに参加しました。

いや~~~!貴重な体験でしたね~!

運よくピンクのイルカも見れたし、プラニアも食ったし、
カブト虫ぐらいデカい蟻も見たし。。。

そして帰りの空港の免税店では、通常ブラジル国内では売られていない
マナウスで生産し、100%輸出される電化製品とかが買えます!

私はJVCのビデオデッキを買って帰りました。


独特な産業規制をしているブラジル

ブラジルの主な産業は「農業」です。
トウモロコシとコーヒー豆が主な産物です。

一時は「BRICs」(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)
と呼ばれ、経済発展を期待されていたブラジルでしたが、
結局この中で経済発展に成功したのは中国だけです。

私は数年に1度、ブラジルに行っていますが、なぜブラジルは
経済成長できなかったのかを、2つの理由があると感じています。

①欲が無く、優しすぎる国民性
②製造業に対する特殊な規制

まず①は皆さんもお解りの通り、多くがラテン系民族です。
基本的に仕事をしたくない人達です。

ブラジルも以前は奴隷制を取っていたので、多くの黒人と
そのハーフ(黒人と白人のハーフ)「モレーナ」と呼ばれる人で
成り立っている国です。

ブラジルにはこのモレーナがたくさん居ます。
つまり、ブラジルに居る白人は、人種差別をしません。
みんな仲良く生きるっていう優しい人達ばかりで、競争心というか
貪欲さがありません。

明日食べるパンが無くても、その日はパンを分け合って食べる人達です。

一部仕事に付けない黒人たちの「ファベーラ」という集落で暮らす
貧乏人達の一部は犯罪を犯す人達も居ます。
でも、ファベーラ以外は優しい人達です。


そして②の製造業に対する国の方針です。

中国と同じくマナウスにも工場が多く、100%輸入で100%輸出をする
特別経済区があります。

しかし、先ほど私が「通常街では買えないJVCのビデオデッキ」の
話しをしましたが、ブラジルでは産業を守る為、ブラジル国内で
販売できるメーカーに制限を持っています。

例えば、、、
・自動車は、フォード、GM、フォルクスワーゲン、ゴルフの4社のみ
・家電は、ブラジルメーカーのグラジェンチと、フィリップスの2社のみ
・時計は、セイコー、シチズン、オメガの3社のみ

それ以外は、マナウスに工場は有ってもブラジル国内で販売できないんです。

もちろん輸入はできるので、トヨタやスバルなどは販売拠点として
進出はしていますが、輸入車はやはり高い!

なので市場の競争力が生まれず、一定の雇用が確保できればそれで良い。
という考え方の国なんです。

そこがブラジルが経済発展できない残念な所だと私は思っています。

まぁ、そういう事でBRICsは既に死語!
中国の一人勝ちってとこですかね!?


さて、次回は…

4月に入り新年度が始まりましたね!

Twitterで繋がっている人達にも、新年度に関する多くのツイートを
見るようになりました。

私がせっかく沖縄で仲良くなった人達も、東京へ行ったり進学したりと、
沖縄を去って行く人も多くいます。

そこで次回は、
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第8章【辞めたいと思ったら辞めろ!】
一度辞めたいと思った人は、結局辞めていく
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このテーマから、新社会人や転勤を通して職場が変わる人達に向けて
メッセージを送りたいと思っています。

4月から新しい生活を迎える皆様、頑張ってください!


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ではまた次回お楽しみに!よろしくお願いします。

2022年4月4日

【齋藤社長の情報発信室】
齋藤 利和