ERPって、なぜそんなに高いのか

一般的に日本では、企業のシステム化(特にERPなど)には、初期費用で1億円以上。
そして、保守費用として、毎月100万円ほどの費用が掛かると言われています。

こんなに高額では、中小企業にとってはかなり敷居が高く、おいそれと導入できません!
さらに企業のシステム化には膨大な時間が掛かり、一般的に見ても、3年掛けても未だ稼働していない!というお話しもよく聞きます。

つまり、導入に失敗するケースもあるので、多額の費用と時間を掛けても無駄になるリスクが有る為、なかなかシステム化に踏み込めないでいる企業も多い事でしょう。

では、なぜそんなにお金と時間が掛かるのか・・・?
簡単に説明していきます。

メインフレームからERPへ

1970年代。
多くの企業は、独自にシステムを開発し、汎用機と呼ばれるオフコン等を導入し、数億円掛けて基幹システムを作り運用してきました。

これには多額の費用が掛かるので、大手企業や資金力のある企業しか業務のシステム化はできませんでした。

1980年代~1990年代になると、SAPをはじめとする【ERP】という比較的安価な汎用システムが出始めます。
安価とは言っても、安くても数千万、すこし手を掛ければ簡単に億になってしまいます。

そして、2000年問題が騒がれ始めた1990年代、日本でもERPブームが起こり、IT企業各社は、こぞってERPの売り込みに走るようになりました。

当時のERPの代表的なものに、ドイツ生まれの【SAP】、アメリカ生まれの【JDEdwords】が有りました。
しかし、欧米諸国で開発されたERPは、多くの日本企業には合わず、カスタマイズにそうとうなお金をつぎ込んでも、なかなか運用までこぎつけないと、諦める企業も多々ありました。

ERPのほとんどは、どこかの企業が開発・導入したシステムを市販したもの

それもそのはずです。

世にある【ERP】と呼ばれるほとんどのシステムは、どこかの開発会社が、どこかの企業に頼まれて開発したシステムで、導入に成功したあと市販化したものです。

例えば、【JDEdwords】は、”J”さんと、”D”さんと、”Edword”さんの三人で作ったシステム開発会社が、「ファイザー製薬」の為に開発したシステムだと言われています。
それを市販化し、その後、PeopleSoftが買収し、のちにOracle社が買収しました。

現在は【Oracle】のブランドで販売されていますが、開発者である”J”さんと”D”さんと”Edword”さんの三人は、もう会社を売り払い、開発には関わっていません。
つまり、【Oracle】社からERPを買っても、おおもとの開発者はいないため、カスタマイズと言っても、根本的なソースには手を付ける事ができず、結果的に「アドオン」と言われる外付けプログラムを作り、継ぎ足しするしか方法が無いのです。

なので多くのERPは根本的な仕組みをいじる事ができず、企業の仕事のやり方をシステムに合わせなければならないので、日本企業には合わず、失敗や多くの時間を要するのです。

なぜそんなに高額で、時間が掛かるのか?

膨大な費用をつぎ込み、仕事のやり方まで変えなければならない。
そして、なぜ3年も時間を要しても順調に稼働しないのか?

それは、既に開発者がいないからです!

他人が作ったシステムを買収(もしくは代理販売)し、それを企業に売っても、中身がどういうプログラムになっているのかよく解らず、お客様に「ここをこう変えて欲しい」と言われても、「はい解りました!」と、おいそれとソースを書き換える事はできません。

だから、その部分だけ別に画面を作り、後付けで「アドオンプログラム」として別開発します。
それにはまた開発コストが掛かるうえに、もともと有る画面と違う画面が用意されるので、画面の雰囲気が違ったり、いちいちアドオンプログラムを立ち上げたりと、逆に入力が面倒になったりします。

これが開発コストの上昇と、時間が掛かる一つの原因になります。

そして、誰かが開発したソフトを、買収、買収で買い取って来た結果、その買収に掛かった費用を取り戻す為、結果的にお客様に高額な値段で売らなければならないのです。

やはり作った人に頼むのが最善!

つまりERPは、一つの金儲けの商品に過ぎず、決してお客様の為に開発されたものではありません。

所詮、どこかの企業にお金をもらって開発し、完成したソフトを別の会社でも使えるように、少しオプションを追加し、商品化しただけなのです。

やはり、業務改善の為にシステム化したい!と思うのであれば、未だ開発者が存在していている会社に頼めば、上辺だけでなく、ソースの中身まで入り込んでカスタマイズしてくれるので、そういう業者を探すのが、早く導入する上で一番良い方法と言えます。

そこには、買収、買収で積みあがった余計な費用も上乗せされている事もなく、純粋にシステムの価格と、エンジニアの工賃だけで、安く、早く導入する事ができるからです。

信頼できる業者を探すことが大事

そうは言っても、そのような業者は、ベンチャー企業や小規模の企業が殆どです。

はたしてその業者が潰れず、最後まできちんとサポートしてくれるか?を見極めなければなりません。

その為には、これまでの導入実績や、お客様の評価、そして少なくとも10年以上の実績がなければ、本当にシステムを任せられるのか不安になるでしょう。

その辺は実際にその業者に会い、本当に任せて安心なのかを見極める必要があります。

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